施設研究回 第8回 都心における貸し会議室・ショールーム見学

2008/2/20

今回は、首都圏の主要駅付近において増えてきているコンファレンス施設の一つを実際に使用し、使用感や利便性を体感する。さらにどのような設備が備わっているか、オペレーションはどのようになっているか等、ヒアリングも含めて施設の内覧を行う。 

また体験型ショールームとして昨年新設されたyamagiwa lighting lab と同ビル内のスペーススタジオ、さらにスパ設備等を施工、販売している株式会社アクアエンタープライズのショールームを見学した。

 

■コンファレンススクエアM+

 コンファレンススクエアM+は、三菱系の貸会議室で東京駅に直結する抜群の立地、充実した最新AV機器、高い機能性を備ている。三菱系のビルに入っているテナントが利用する際は割引がある。

 200名収容可能な大会議室から8名の小会議室まで様々な大きさの会議室が8室ある。会議、研修、学会、講演会、セミナー、プレス発表、各種プレゼンテーション等、利用する目的によってレイアウトの変更が可能。築30年超の既存オフィスビルを改修している為、特に大きな会議室では天井高さが低いことがネックとなっており、大人数による会議の際はサブモニターなどを併用して対応しているとの事。またトイレはオフィス仕様のままなので、会議の規模によっては混雑してしまう事もあるという。こうした点は、建物用途をコンバーションするには注意したい。

 

 当日は 今まで行った施設研究会のまとめや、サラデザインのロードマップなどのプレゼンテーションを行った。また私達が、実際にクライアントとこうした会議室を使用する事を想定して、ケータリングによるお弁当のサービスなどもチェックした。

■ ヤマギワ株式会社 ショールーム 

・yamagiwa lighting lab.<ヤマギワ ライティング ラボ> 2007年9月新設

照明手法をインテリア空間、住機能との関連において、総合的に提案するシミュレーション&プレゼンテーションスペース。 照明の基礎知識、手法、最新の光源、機器情報の提供をベースに、それらが実際のインテリアの中で発揮される効果を体験できる。 女性が一番気になるであろう、化粧をする際の照明について、演色性、方向性、反射光の3つの要素を組み合わせてその効果が確認できたり、素材による光の反射の仕方、様々なシーンを想定した照明のありかたを体験する事ができた。

・SPACE STUDIO <スペース・スタジオ>

設計、照明プランニング、インテリアコーディネートに携わるプロのための照明、インテリアを体感できるスペース。建築照 明の光の質や明るさ、操作性を確認することができる。 ヤマギワのオフィスは、間接光照明を使用しており、影が出来ない実務空間は結構快適であることが実感できた。またヤマギワが扱っているオフィス家具なども同時にチェックした。

■ 株式会社 アクアエンタープライズ ショールーム

水(AQUA)をテーマに、上質な快適さや癒しを提供する空間をトータルにプロデュースする企業。 サウナ、スパ、バーデプール、健康ランド、フィットネスクラブ、エステティックサロン、ホテル等において、水廻り全般の企画・設計、施工を行っている。

 

ショールーム概要:

ハイドロセラピー浴槽「アクアヴィーナス」、超微粒子ウエットサウナ「アクアストリーム」、ハンガリー生まれの空気清浄空間「ソルトピット」など、自社で開発したオリジナル製品や世界から厳選した高性能製品を展示、体験ができる。(体験時水着着用)実際ショールーム内は、人の動線や実際の設置スペースに配慮して設計されているため、モデルルームとしても使用されている。

 

作成:中丸 隆司